地球環境保全や持続可能な発展が語られ始めて結構な時間がたちます。そして、最近はその流れがどんどんと加速してきています。この流れで改めて「人類初の家畜では?」と言われている羊に注目が集まっています。
なぜ、人類は羊を最初の家畜としたのか??飼いやすい、性格が穏やか、など色々と理由がありますが、最大の理由は「捨てるところがない」と言われるほど、すべてを利用できる家畜だからです。
科学技術の進歩により、昔より捨てるところがどんどんなくなり、現在では「蹄以外は捨てるところがない」とまで言われています。しかし、中華料理ではその蹄も食べてしまうので、本当に捨てるところが一切ない家畜となりました。
肉はもちろんのこと、毛はウールとして衣類に、皮も衣類やバック敷物に。毛脂は石鹸などになり、血液は医薬品や食用。腸はソーセージの皮やテニスラケットのガット。糞は有機肥料となり、乳はチーズなどに。骨は料理に使われたり、肥料になったりと。本当に人類にためにすべて役に立つ家畜です。
このように、育てやすく、その命をすべて有効に活用できる羊肉は、人類最古の家畜でもありますし、人類のこれからの時代にあった家畜でもあります。昔の人の先見の明改めてすごい!
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
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