こちらのお店の何が面白いかというと「3人のシェフがいる!」ことではないでしょうか?? 和食、洋食、中華のシェフが常駐している個人店を私は聞いたことがありません! しかも、和食兼蕎麦職人のシェフは「園遊会で料理を提供した天ぷら職人」、中華のシェフは「台湾など海外で修行」、フレンチのシェフは「フランスの三ツ星レストランで修行」と、3人が3人とも錚々たる経歴! お店のジャンルは「モダンチャイナ&フレンチ」となっていますが、ジャンルを超越した楽しいお店だそうです。
もちろん、地元の人気店でして、楽しく美味しい時間をどう過ごしていただくか?? を考えてお店を運営されているとのことで、中華のシェフがソムリエと利酒師の資格を持ち、ドリンク面からも美味しく楽しい食事を支えてくれます。とくにおすすめが「ヴァンナチュール(自然派ワイン)」。おすすめしたい! と思うワインを集めていくうちにワインの殆どが「ヴァンナチュール(自然派ワイン)」になってしまったそうで、酔うためではなく、幸せになるためのワインとして提案しているとのこと。
こちらのお店とラム肉との出会いは、中華のシェフが中国料理協会とフランス食品振興会のコラボコンテストでラムがお題になり、ワインと創作ラム料理の相性を競うコンテストでグランプリを取ったことからスタート。その後工夫を繰り返しているそうで、現在のお店自慢のラムメニューとして2つをご紹介いただきました。
▲ラムステーキアジア風
修業時代に師匠(文琳 河田吉功氏)が作り続けていた、骨ごとに切り分けたラムチョップの両面を焼き、醤油とサテソースベースのたれで香ばしく炒めた料理。最後に加えるパクチーが甘く香り、骨付き肉のおいしさを味わえる料理です。
▲ラムボー豆腐
ラムのもも肉をお店でひき肉にして、中国味噌とクミンで味付けした、“ラムそぼろ”をベースにマーボー豆腐に仕立てました。崩し気味にした柔らかなお豆腐と味の濃いラムそぼろ、甘辛いタレ。ゴハンが進みます! 食べていると時々ホールクミンに当たり、さわやかな香りがはじけます。
と、聞くだけで美味しそう。
そして、こちらのお店がオージー・ラムを何故使うかというと、ずばり味が良いから!
赤身と脂肪のバランスが良く、味ののり、大きさなどもちょうど良いからお使いいただいているとのことでした。さらに、お店のある地方では、ラム特有の香りが好きな方の絶対数は限られてしまう。そこで、バランスの良いオージー・ラムは羊好きにも羊初心者にも好まれる味わいだからだそうです。
書いていて思ったのですが、このお店からは、料理やお酒やラムに対する強い愛をひしひし感じました。こういうお店いいですよね。このような美味しくて楽しいお店が近所に有る方非常に羨ましい!
【店舗詳細】
●店舗名:ナチュラルセンスいのせ
●TEL:0296-28-0400
●料理ジャンル:モダンチャイナ&フレンチ
●住所:〒308-0856 茨城県筑西市伊佐山125
●営業時間
[ランチ]11:00〜14:00(L.O.)
[ディナー]17:30〜21:00(L.O.)
●定休日:月曜日
●座席数:46席
●個室の有無:あり(畳の個室とモダン個室)
●禁煙席有無:基本的に禁煙
●開店年月日:1998年4月1日
●URL:食べログ、Facebook
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。