羊のお店の〆のラーメンが美味しい!シリーズ2回目は大森のジンギスカン慶彦です。オージー・ラムをはじめとする、世界各地日本各地の羊肉を取り扱うのみならず、一品料理にも力を入れているお店で、羊好きの中で指名度を上げてきている大森の名店です。
こちらにも、美味しい〆のラーメンがあると聞きまして早速行ってきました。引き続きの注意ですが、あくまでジンギスカンの〆であり、こちらラーメンだけは食べれませんのでご注意ください。
こちらも、ラーメンを作り始めた理由は「羊の尾根まで残さずしっかり使いたい」との思いからで、元々は「羊骨スープ」を提供していました。しかし、このスープに合う麺と出会い、工夫を重ねて〆をスープからラーメンへと変更したそうです。こちらのスープは強火で羊骨を煮込んだ白濁のスープ。この濃厚な羊のスープが2種類のラーメンのベースになっているとの事。
まず頂いたのが「塩ラーメン」。羊の白湯スープに、貝の出汁をプラスした、羊と貝のダブル出汁で仕上げています。スープが主役のラーメンで、締めに食べれるものにしたい・・・。その思いで開発したそうで、羊の濃厚な出汁ながら、塩味であっさりまとまっています。飲んだ後や、おなかいっぱいな時でも、するっと食べれるラーメンです。
▲強火で8時間煮込んだ白湯タイプのスープが特徴。
ラーメンと麺の絡みも良く、そして、オージー・ラムのロース心を使った赤身肉のやわらかできめ細かいチャーシューがまたおいしい。「羊を堪能した後に食べるラーメンなので、チャーシューはあっさりにしました」との事。
これは、やや塩味が強く、〆にピッタリ。そして、濃厚に見えてすんごいあっさり食べれる不思議なラーメンでした。
2杯目は「担担麺」。スープは同じく強火で炊いた羊骨であることには変わりありませんが、ここに豆乳を入れてさらにまろやかさを出しています。もともとクリーミーな白湯タイプのスープがさらにクリーミーに。
▲専門店のクオリティ「羊骨白湯担担麺」
そして、具材のメインは「羊肉の肉みそ」。この味噌だけで飲めるレベルの旨さですが、この肉みそは色々な羊肉の端材を有効活用するための意図もあるそうで、ここにも「羊を使い切りたい」という、大きな羊愛が感じられました。
担担麺の味をビシッと〆る「辣油」も自家製。様々な具材からうまみを出した食べる辣油ぐらい濃厚な辣油の、脂だけを使っているとの事。この辣油ひとたらしで、味わいと香りが一気に複雑に。そして心憎いのは添えられたレモン。最後に振りかけると、そのさわやかな酸味で担担麺が別の顔をのぞかせます。
スープも濃厚、肉みそも濃厚、辣油も濃厚なので、すんごい味濃くなりそうですが、非常にさっぱり食べれる不思議な担担麺です。
この担担麺完成度が高く、この味で専門店を出せるのでは?と感じましたが、羊骨は1頭買いだからこそ出来る技でして、骨の入手が難しいので、たくさんは作れないとの事でした。
一品料理に力を入れている慶彦さんらしいラーメン2種。是非、ジンギスカンの〆に味わってくださいませ。
【店舗詳細】
●店舗名:ジンギスカン慶彦
●TEL:03-5763-5661
●料理ジャンル:ジンギスカン
●住所:〒140-0013 東京都品川区南大井6-28-11 谷口ビル B1F
●営業時間:17:00〜24:00
※新型コロナウイルスのまん延防止のため、営業日や時間が変更になっている可能性がありますので、お店にご確認の上ご訪問くださいませ。
●定休日:毎週火曜日
●座席数:40席
●禁煙席有無:全席禁煙
●開店年月日:2020年6月20日
●URL:HP
この記事を書いた人
ラムバサダー 菊池 一弘
羊肉の消費者団体、羊齧協会創業者にして主席(代表)。
羊肉料理を素人がおいしく楽しく食べられる環境作りを行うべく、多種多様な羊肉普及のためのイベントを行う。
詳しいプロフィールはこちらから。